現実世界

雑記

死因研究所の設立が難しい理由

Twitterにて、「今の法医学者の立場は不安定すぎる」そういうお話をしました。ここでも簡単に説明します。…法医学者は大学からお給料を貰っています。それは大学で、大学生への教育や、法医学に関する研究を行う対価として頂いています。「あれ、法医...
教育

法医学の教科書あれこれ

法医学の教科書にはいくつかあります。これから勉強をしようと思う学生さんの中には、「新品は高いから、中古の本を先輩から貰って…」と考えている人もいると思いますが、、、購入までしなくとも、せめて“最新版”を手に入れるようにしてくださいッ!医学は...
雑記

小児の解剖

赤ちゃんや幼い子どもの解剖はつらい。。それはどの法医学者にとっても共通の感情だと思う。…自身や自分の子供に置き換えて、多かれ少なかれ悲しみがやってくることはままあるが、だからといって別に、「ご遺体が歳を取っていれば、そのつらさが軽減される」...
雑記

法医学会と臨床系学会の違い

実は先日の法医学会に先立って、別の臨床系学会の集会に参加していました。そちらも言わずもがなで勉強になることばかりで、規模も大きく、大変充実していたのですが、それと法医学会との違いを今回は書いていきたいと思います。最初に断っておきますが、「法...
教育

学会で質問するということ

学会で発表することの重要性や素晴らしさは、前回記事にしました。今回は“質問する”ということにフォーカスを当てたいと思います。……演題の発表が終わると、発表を取り仕切る座長が必ずフロアから質問を募ります。そこでオーディエンスは手を挙げて質問を...
教育

学会で発表するということ

今年も学会シーズンが到来しました。今回の会場は小田原です。新幹線駅もあり、都市部であり、そして箱根(温泉)も近い!笑天気さえ良ければ、最高の学会となることでしょう。(いや、悪くても最高なことでしょうーッ!!)……学会では、1年に1回、日本中...
雑記

臨床を学ぶということ

私は事ある毎に「法医学に入るなら臨床経験を!」と、口酸っぱく言っています。この理由は法医学で働く上において、・必要最低限臨床のことを知らないと診療情報が分からないから・臨床バイトが制限されてしまうからなどが主な理由です。…ここで言う“臨床経...
雑記

ひとり暮らしの死亡者

ひとり暮らし、、、年々単身者世帯は増えてきています。肌感として、法医学にやって来るご遺体も同様に、単身者世帯は増えているように感じます。…単に“ひとり暮らし”と言うと、多くの人は”独り暮らし”…つまり「孤独な単身者」というイメージ思い浮かべ...
解剖

初めての解剖執刀

法医学者には、誰しも“初めての執刀”があります。“初めての解剖(助手)”ではなく、“初めての(解剖)執刀”です。…前者はおそらく解剖助手・解剖補助として、もしくは解剖見学だったりすることでしょう。もちろんそこにも多くの衝撃を受け、いろいろと...
日記

解剖後の雑談

私は解剖後の雑談が好きだ。さすがに自分が執刀医の時は、解剖後、間もなく書類の作成に取りかかる必要があるので不可能ですが。そうじゃない時、、、つまり他の先生のヘルプで解剖に入る時のことです。…ご遺体を搬出した後、解剖器具の洗浄や解剖室の清掃を...