雑記

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データで見る“死因究明格差”

“死因究明格差” そんな言葉が有名になって久しい。 『犯罪が疑われたり、死因がわからなかったりして、警察が扱った遺体で、解剖される割合の地域格差が広がっている。解剖率の向上をねらって、政府は6年前に解剖の新制度をつくったが、解剖医や予算の不...
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臨床法医学とは何ぞや?

さて、今日は“臨床法医学”について考えたいと思います。 下記の論文(総説)を参考・引用します。 【内ヶ﨑, 西作, 2024, 臨床法医学とは: 東京医科大学医学会, 126–130 p.】 … “臨床法医学”という言葉を聞いても全くイメー...
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NHKスペシャル[法医学者の告白]のあらすじと感想

令和6年6月30日(日) 午後9時00分〜午後10時00分に、NHKによる法医学の特集が放送されました。 ※NHKスペシャル公式HPより引用 今回はその特集を振り返っていきたいと思います。 … … タイトル:NHKスペシャル 法医学者たちの...
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なぜ法医学の教授は決まらないのか?

現在、法医学界では「教授が決まらない」という深刻な問題が表面化しつつあります。 これは非常に危機的な状況です。 … 我々法医学者は、死因究明という極めて公共性の高い役目を担っています。 講座のトップである教授が決まらなければ、その講座の方針...
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家族の死因を詳しく知ることの重要性とその方法

自分の死に目に会うことはできません。 従って、皆さんが死に接する機会として最も多いのは、残念ながら、おそらく【家族の死】でしょう。 家族の死に立ち会ったことのある皆さんは、【家族の死因】についてどれくらい理解できているでしょうか? … 日本...
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第108次法医学会全国集会に参加した感想

先日6月7日〜9日と、岡山で3日間開催された法医学会の総会が終わりました。(演題発表は2日間です) 感想を一言で言うと「大変満足度の高い学会だった」という言葉に尽きますが、今回の記事で少し振り返ってみたいと思います。 … 学会概要 ※岡山コ...
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法医学者のリアルなアルバイト事情

教授と「お給料上がらないですね~」と雑談してたら、『バイトすれば?』って言われた、、、えっ、昔に「若い内はバイトはあまり…』みたいなこと言ってませんでしたっけ??『もうそんな若手でもないでしょ笑』だって…速攻で民間医局のアカウント作った。笑...
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法医学教室の資金問題とは?

最近、某大学の法医学教室に関する検査料の水増し問題が注目されました。 この問題の背後には、法医学教室の独特な財務運営も一因だと私は感じています。 … 法医学教室は、大学内でも特異な資金の流れを有しています。 前述の問題を受けて、該当大学は内...
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調査法解剖は監察医解剖の代替となり得るか?

先日、厚生労働省のHP上にて『令和5年版 死因究明等推進白書』が公開されました。(※リンク) 内容は昨年度と大きな変化は殆どなく、ビッグニュース的な内容も無いですけどね。 … 個人的に「興味深い」と思ったグラフがありました。 これ↓です。 ...
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司法解剖鑑定書の未作成問題について

Xにて↑のポストを呟いたところ、割と反応を頂きました。 司法解剖の鑑定書?それが未作成? そんな耳慣れない言葉に興味を持った人もいるのかも知れません。 ポストにもあるように、このニュース記事は2018年のものなのですが、 その後この問題が改...