解剖のやり方ってどうやって勉強するの?

解剖(手技)ってどうやって勉強するのか?

…“慣れ”です!笑

ということですが、まだ入りたての院生さんなどと話すと、↑みたいな話がたまに出るんですよねー。

やはり入りたてで解剖に慣れていないうちは、解剖自体に時間がかかっちゃいますからね。

でも、大丈夫です。安心してください。

結局“慣れ”なんです。

解剖手技を解説した本などもありますが、あれはあくまで補助的なものであって、

本を読むだけでは全てを暗記したところで解剖はできません。

結局、解剖をしながら覚えていく感じです。

逆に、ひたすら回数をこなしていけば、段々と効率的な動きができるようになるので、

どんな先生でも続ければ、必ず目の前の先生みたいに立ち回ることが可能となります!

解剖って、臨床では決して経験することのない手技ですからね。

あるとしても【病理解剖】くらいですか。

その“病理解剖”ですら、法医学で行う解剖と少し違っているところもあるように思いますし、結局は「ひたすら経験あるのみ」なんです。

私も最初の頃は、まずひたすら見学でした。

そして大体の流れが理解できたら、少しずつお手伝い(=助手作業)を始める。

慣れてきたらその範囲を広げて…最終的には自らが執刀していく、という感じですね。

自分も初めて自ら執刀した時はすごく緊張しましたよー。

それまで散々助手作業をこなして、「もう大体のことなら何でもできる!」という状態だったのに、

いざ執刀医として入ると「解剖を終える」だけじゃなく「死因を考える」ということもやらなければならないことに気づくんです。

むしろ、執刀医をやり始めると、解剖は単なるツールであって、ゴールではないことに痛感させられます。

そこがすごくストレッサーでしたね。。

そう、、、“終わらない解剖”はないんですが、“終わらない死因究明”はあるんです…。

まぁ、それが分かった時にはもう解剖自体は難なくこなせるようになってますので、そこはご安心ください。笑

それくらい解剖手技って、最初はみんな不安になるんですが、ある程度経験値が増えれば、最終的にどの法医学者もそこを不安になることはないですかね。

ちなみに、ドラマ アンナチュラルで、解剖シーンがとてもリアリスティックだったのは、やはり監修に法医学者がしっかりついていたからだと思いますねー。

大体解剖シーンで、その法医学ドラマのレベルが分かりますから。

前述のように、本で読んで知っただけっぽいドラマでは、法医学者から見れば「うーん」な描写になってます。

なので、これから法医学のドラマをやる際には、毎回きっちり法医学者を監修に雇ってくださいッ!!笑

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