法医学は基本的に医学部で学ぶわけですが、医学生の皆が興味を持っているとは限りません。
中には法医学に全く興味がない学生さんもいらっしゃいます。
それは当然のことで、私は「何で興味が無いんだよ!」なんて腹を立てることは全くないですよ。笑
ところが、何とも残念に思ってしまうのが『わざわざ法医学を選択したのに興味を持っていない学生さん』です。。
…
…
大学によるとは思いますが、希望する研究室や診療科で一定の期間、実習を行うカリキュラムを組んでいる大学もあるんです。
もちろん“自分で選択する”わけなので、普通は「興味があるはず」なのですが、、、
中には、何故か「あんまり興味ないですー」みたいな子もいるんですよ…ッ!
…
まぁ理由は様々で、過去には、
「第一希望が通らなかったから」
「特に他にも良さそうなのがなかったから」
「何となく楽そうだから」
みたいな人がいました。笑
最後のみたいに、近年は単位取得と割り切っている学生さんも増えている気もします。
…
ここで難しいのが、(どんな理由であろうと)せっかく法医学を選んでくれた学生さんに、如何に気持ち良く学んでもらえるか?なんですよね。。
「わざわざこっちがそんなことを考える必要はない!」
みたいな意見もあると思いますが、私はせっかくのご縁だし、やはりしっかり学んでほしいと思ってしまうのです。
普通の講義なら大勢いるので、「まぁ、、、興味持てないのも仕方ないよね」となりますが、
選択して選んで来た少人数の学生さん相手に、「つまらない」と思われるのはやっぱり悲しい。。
かと言って、やる気のない学生さんを焚き付けるのもなかなかの難しさがあり…。
きっとこれは教育における永遠のテーマなのでしょう。笑
…
「もっと大きな研究室だったら、やれることも多くて、興味持てるのかなー?」とか、
「もう少し興味を持てる説明をしたらやる気出してくれるのかなー?」とか思ってます。
…
確かに法医学には解剖があるので、「見学させて、そこから興味を!」みたいな考え方もあるとは思うのですが、
若干実習の趣旨から逸れますし、「単に興味を持ってもらうためだけに解剖を見学をしてもらう」っていうのも、何かご遺体に失礼で申し訳ないですしね。。(もちろん実習の趣旨として見学が有意義となれば別ですが)
そもそも解剖がいつ入るか?が読めないですし、実習時間の制約で見学すら中途半端になる可能性もあることを考えると、なかなか上手くいかなかったりします。
…
いやー!ほんとに難しいッ!
やっぱり「興味のある子にきてほしいーッ!」と思ってしまう私です。