全国に法医学教室は多数(およそ80強)あるわけですが、その公式ホームページ(HP)が、、、
殆ど更新されていない!(情報が古い!)
内容が薄い!
そもそも存在しない!
今回はこういった問題について書いていきたいと思います。
…
法医学を目指そうと思えば、基本的に医師免許を取得後、どこかの大学の法医学教室(講座)の門を叩くことになります。
基本的にはそこで“大学院生”としてお世話になっていくわけですね。
しかし、当然その前に「どの法医学教室にするか?」という問題が出てきます。
これを決めるためには、絶対にその法医学教室の情報を知る必要があります。
では、その各法医学教室の情報をどうやって知るのか…?
…
母校の法医学教室のことなら何とか分かるかも知れません。
しかし、必ずしも母校で法医学を学ぶことになるとは限りません。
他大学でお世話になる可能性も全然あり得ます。
それでいて、他大学の法医学教室のことを知るのはなかなか難しいです。
そこで、ネットが発達した今日、おそらく多くのドクターは大学のHPを見に行くことでしょう。
ここで出てきてしまうのが、冒頭に挙げた法医学教室のHPに関連した諸問題なのです!
…
…
法医学を目指す人の架け橋であるHPにも関わらず、そのHPが整備されていない法医学教室があまりにも多いのです。。
その類型には主に3つがあります。
…
パターン① 公式HPがそもそもない。
近年では、ほぼ確実にどの大学にもHP自体はあります。
にもかかわらず、探せども探せども法医学教室個別のHPは出てこない…。
無いものは分からない。これはどうしようもありません。
残念ながら、そんな法医学教室も未だにあります。。
…
パターン② 内容が薄い。
個別のHPは存在するけど、殆ど記載内容がない。
教授挨拶やスタッフの名前がチラッと載っている程度…。
具体的にどんな研究をしているのか?
どんな業績があるのか?
この法医学教室の特徴は何か?
こういった情報に乏しく、なかなか有益な情報を知ることが困難です。。
…
パターン③ 更新されていない。記載情報が古い。
おそらく実際に問題となるのは、これが一番多いと思います。
パターン②と組み合わさっていることもとても多いです。
そのままの通りで、HPが更新されておらず、古い情報が掲載されてしまっています…。
古いだけならまだしも、時に教員の異動などで、
実際は教授や教員が変わっていた!
(スタッフが変わっているので)すでにその研究は行っていない!
研究実績・業績がここ数年でガラッと変わっていた!
見た人がそういった“誤った情報”を手に入れてしまう恐れもあります。。
…
…
このように、法医学教室の情報をHPから得る際には、上記のようなポイントに注意しなければなりません。
特にパターン③は、その時には教室の状況が変わっている可能性もあるので、サイトの更新日時等には注意してください。
サイトの更新日時がHPに記載されていない場合は、
『記載された業績の年月日を確認する』
これも一つの手だと思います。
…
その他、パターン①(個別HPが無い)場合であっても、
『大学の教員ページで検索をかけると、法医学教室の教員が載っている』
ので、それは参考にできます。(ただし教員以外、つまり技術系職員や大学院生は載っていない)
…
あとは私が一番推しているのが、、、『母校の法医学教室の先生に相談してみる』ことです。
結局、その世界にいる人間に聞くのが最も正しく、リアルタイムな情報を得られます。
少しハードルは高いかも知れませんが、真剣に法医学へ進もうと考えている人は、ぜひ一度検討してください!
…
上みたいなことは書いていますが、そうは言ってもやっぱりHPが一番気軽に情報を得られるツールだと思うんですよね。
なので、ぜひ各法医学教室の先生方には、HPを立ち上げ、ないし頻繁に更新してほしいと願うばかりです…。
※私自身のポリシーとして、特定の大学名を挙げることはしませんので、申し訳ありませんが、志望する法医学教室はご自身でお探しください。