現実世界

研究

法医研究のタネ

病院の所属となる臨床医に比べると、大学の所属となる法医学者はより研究の比重は大きくなります。要は「法医学者は臨床医以上に研究も頑張る必要がある」ということですね。…しかし、「研究を頑張りましょう」なんて言われても、そんなに簡単に始められるも...
解剖

死因も明らかなのに解剖が必要になる理由

死因には様々ありますが、中には“見た目明らかな”死因というものもあります。例えば、、、『ナイフで首の血管が切断され出た失血死』『交通事故で全身の高度挫滅な外傷性ショック死』『極度に痩せた衰弱死』こういったケースでは、解剖をするまでもなく死因...
解剖

検案は解剖か?

「解剖をお願いします」そう言われた際に、検案(外表検査)だけで終わることは許されるだろうか?『否』これが常識的な答えでしょう。やはり「解剖を!」と言われれば解剖するのが筋ですよね。…それでは「解剖をお願いします」と言われて、“検案しないこと...
日記

法医学者の悪夢

久しぶりに悪夢を見ました。。しかも、微妙に法医学に関係する夢…。こんな夢、いつぶりだろう?イメージとしては、“名探偵コナン”と“バイオハザード”が合体したような夢でした。笑……ある大型ホテルで女性が亡くなって、、、その傍らに犯人からのメッセ...
日記

五月病

5月に入りましたね。新生活から1ヶ月、、、世の中には五月病という言葉もあります。法医学者としても5月は確かに“そういった”ご遺体によく出会う気はします。みんな必死に頑張っているんですね。。…ゴールデンウイーク。テレビでは全力で連休を楽しむ人...
解剖

休日の法医学

「休日にも解剖は入ってくる」そんな話は多くの人が知っているかも知れません。確かにそうです。ご遺体に休日はありませんせんからね。では、実際問題、法医学者にとって休日は平日よりも忙しいのでしょうか?…結論から書いちゃうと…総合するとやはり「のん...
日記

GWが1番つらい

世間は最大9連休、、、そんなニュースを耳にします。医者になってからというもの、暦以上の休みは当然無くなり、臨床医の頃なんてむしろ休日出勤すら普通でした。そんな私も法医学に来て、少しはマシになりました。具体的には、休日出勤が減りましたかね。と...
教育

やる気の問題?

法医学は基本的に医学部で学ぶわけですが、医学生の皆が興味を持っているとは限りません。中には法医学に全く興味がない学生さんもいらっしゃいます。それは当然のことで、私は「何で興味が無いんだよ!」なんて腹を立てることは全くないですよ。笑ところが、...
雑記

死因の難しさ

“死因”というものはとても複雑です。それは、死因はなかなか数字で表すことが難しいからです。…私はよく「死因の究明は究極のエキスパートオピニオンである」と表現します。エキスパートオピニオン、、、専門家による意見。そのエビデンスレベルは決して高...
雑記

科捜研と法医学

「科捜研のほにゃらら〜」そんなドラマが有名ですね。“科捜研”の正式名称は“科学捜査研究所”のことで、都道府県警の刑事部の中の機関です。似たようなものに“科警研”(かけいけん、科学警察研究所)というのがありますが、こちらは東京の警察庁に附属す...