今回は少し私の思い出話でも書いていこうと思います。
実際に「私は本当に法医学に進むんだな!」と感じたタイミングのお話です。
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学部生のうちから、法医学教室にちょこちょこと出入りしていた私も、ある程度高学年になってくると、実際に法医学へ進みたい!という気持ちが芽生えてきます。
とは言え、法医学に進むにしても、「研修医は終わらせてから」と思っていた(法医学の先生方にもそうオススメされていた)ので、まだ現実味はありませんでした。
周りのみんなと同じようにマッチングも受け…
無事に第一志望の研修病院も決まり…
何とか医師国家試験も合格し…
(卒業旅行にも行き…笑)
ということで、学部生の頃はそこまで「法医学に行くんだぞ!」という気持ちは正直そこまで強くありませんでした。
研修の中で、もし「○○科医になりたい!」みたいな気持ちが出てくれば、臨床に進むことも全然考えていましたし。
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では、どこでいよいよ「進むぞ!」となったか?を思い返してみると、実は2つあって、、、
1つ目は、研修医の終わりかけの夏だったかな?
『後期研修プログラムの応募が締め切った日』です。
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臨床医として生きていくには、初期臨床研修(いわゆる研修医)の2年を終えた後、自分の行きたい診療科を決めて、その科の専門研修プログラム(=後期研修)を受ける必要があります。(※専門医取得を考えるのなら)
つまり研修医修了後も、さらに(後期)研修で研鑽を積まなければならないのです。
その後期研修を受けるためには、各学会・各病院から出されるプログラムを、自分で選び応募しなければなりません。
当然応募には期限があります。
シーズンになると、周りの研修医友達は皆、各プログラムに応募します。
「●●は何科にしたの?」
「私は××病院のプログラムにしたよ!」
みたいな話で盛り上がる研修医室で、私は1人ひっそり…。笑
周りに進路を聞かれても、
「あ、大学院に行こうと思うんだー」
「法医学だよー」
と返すくらい。(それでも友人の多くが追加情報を知りたがりましたけど笑)
…で、結局各後期研修プログラムが締め切りになった日、、、
「あぁ、私はいよいよ臨床から離れるんだ。。」
と感じたわけです。
正確には「法医学に進むんだ!」というより、「臨床から離れるんだ…」という気持ちの方が強かったかも知れません。
もちろん、その後に再度臨床に行きたいと思えば、最悪翌年のプログラムに乗れば大丈夫なんですけどね。
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そういう意味では、法医学への覚悟が決まった瞬間は、↓こちらの2つ目の方だと思います。
『大学院に受かった時』です。
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前述の“後期研修回避”を選んだ私は大学院に進むことになりました。(でなければプー太郎!笑)
しかし、「大学院に入ります!」と宣言しただけでは院生になれません。
院試(大学院入試)を受験して、それに合格する必要があります。
医学部入試に比べると遙かに合格するのは簡単ですが、それでも“試験”ですから、不合格も当然あり得ます。
万が一不合格になった場合は…こちらもプー太郎です。笑
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そして、受験を終え、数ヶ月後の合格発表日に無事合格を頂いた時!
この瞬間「いよいよ私は法医学に進むんだな!」と強く感じたわけですねーッ!!
その後すぐに法医学教室へ挨拶するために向かい、
「来年度からよろしくお願いしますッ!」
と伝えた思い出が今でも蘇ってきます。
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これで晴れて法医学者の卵。
めでたしめでたし…というわけではなく!
実は大変なのはこれからだったのです。。
その話は次回にしましょうッ!
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しかし、いろいろ懐かしい思い出です。
他の法医学者にもインタビューしてみたいものですね。
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ちなみに、研修医終わってすぐ院生になる人は少ないので、そういう法医学者は周りの医師同期より学年が上になることが多いです。
ただ、医師の世界は“大学院の学年”よりも“医師免許取得年”の方が大事(先輩後輩はこちらで決まる)なので、先輩面はできませんよ!笑