実は先日の法医学会に先立って、別の臨床系学会の集会に参加していました。
そちらも言わずもがなで勉強になることばかりで、規模も大きく、大変充実していたのですが、
それと法医学会との違いを今回は書いていきたいと思います。
最初に断っておきますが、「法医学会は××だから、かくあるべき!」みたいな意図は全くありません。
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もう結論から書くと、臨床系学会に比べ、良くも悪くも法医学会はやはり“生真面目さ”が滲み出ている気がするんですよね。
例えば、基本的に演題発表でもシンポジウムでも、演者には笑顔はありませんね。
ホッと息を抜く箸休め的なスライドも殆どありません。
ランチョンセミナーも、大変学術的な内容であり、昼ご飯を食べながらダラダラ聞くのに等しいと思えるほど、ゆるーいものではありませんでした。笑
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今回の法医学会で、おそらく別領域(=非法医学)の先生からのご発表があったのですが、
言葉を悪く書いてしまうと、ヘラヘラしておられた(ように私には見えてしまった)ものもあった一方、
法医学の先生の発表は、(毎度)どれもお堅い感じの発表ばかりですね。
※↑これはあくまで私の主観なので、緊張や図らずもそうなってしまっていたのなら大変申し訳ないですが…
法医学はやはりそういう畑なのでしょう!
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この“生真面目さ”は、確かに人の死を扱う法医学にとって、絶対に失ってはいけない感覚なわけですが、
見方を変えると、「堅苦しくなってしまう」というリスクもはらんでいます。
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私が参加した臨床系学会は、規模も大きな学会だったものですから、たくさんの“やりよう”があるんでしょうね。
演題やシンポジウムも千差万別で、もちろんお堅いものもありますが、もっとこう、カジュアルなフレンドリーなものも多々あったんですよ!
懇親会だけでなく、学会自体を楽しむ・エンジョイするみたいな。
学術的好奇心はもちろんですが、インタレスティングにしようとする意図が見えるんですよねー。
「臨床系学会は“お祭り”だ」という言葉を聞いたことがありますが、確かにそう思ったりもします。
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冒頭に書きましたが、だからと言って別に「法医学はもっと“砕ける”べきだ!」なんて全く思いませんよ。
臨床系は若手も多いですし、環境や状況といったそもそもの土台も違います。
各領域にそれぞれ特徴や個性があって、あるべき姿もそれぞれ違いますからね!
だからこそ、逆に変に変えてしまう方が良くないこともあるのでは?とすら私は思います。
だって、テーマにはよるでしょうが、法医学の学会で、どこの会場からもゲラゲラという声が聞こえてきたら、それはやはり不自然ですから。(さすがにゲラゲラは臨床系学会でも不自然ですか笑)
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いろんな学会に顔を出すと、こういった違いに気づいたりします。
特に法医学会なんて、特殊の中の特殊な学会ですから、むしろ臨床の先生から見た感想を聞いてみたいものです。
どんな印象になるのか…ドキドキですねー。笑
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良いところは吸収し、守るべきところは守る。
そんなスタンスが良いのかも知れませんねーッ!