日記

国家試験をみた法医学者の危機感

…第118回 医師国家試験を終えた受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。どんな手応えであれ、今はゆっくりと羽を伸ばしてほしいですね!…さて、私自身も今回の医師国家試験をみたのですが、、、本当に難しくなりましたねー!(私が駄目になっただけ?笑...
解剖

解剖時の合掌の意義

法医学ドラマで、よく解剖前に合掌する描写があると思います。「実際はこんなことやってるはずないでしょ笑」そう思っている人もいると思いますが、実は私自身は解剖開始時に合掌し「お願いします」と言うんですよね。実際のところ、割と合掌する法医学者は多...
日記

命日の重み

以前、↑のようなツイートをしました。「時に死亡年月日は死亡時刻以上に気を遣う」その理由は「死亡年月日は、その日がそのままその故人の命日になるから」です。…法医学者の任務は、事実を追求し、真実を明らかにすることです。その一環として、可能な限り...
雑記

法医学教室の資金問題とは?

最近、某大学の法医学教室に関する検査料の水増し問題が注目されました。この問題の背後には、法医学教室の独特な財務運営も一因だと私は感じています。…法医学教室は、大学内でも特異な資金の流れを有しています。前述の問題を受けて、該当大学は内部調査を...
雑記

調査法解剖は監察医解剖の代替となり得るか?

先日、厚生労働省のHP上にて『令和5年版 死因究明等推進白書』が公開されました。(※リンク)内容は昨年度と大きな変化は殆どなく、ビッグニュース的な内容も無いですけどね。…個人的に「興味深い」と思ったグラフがありました。これ↓です。全国の解剖...
雑記

司法解剖鑑定書の未作成問題について

Xにて↑のポストを呟いたところ、割と反応を頂きました。司法解剖の鑑定書?それが未作成?そんな耳慣れない言葉に興味を持った人もいるのかも知れません。ポストにもあるように、このニュース記事は2018年のものなのですが、その後この問題が改善された...
雑記

『おろそかにされた死因究明』レビュー

2023年11月30日発売 同時代社サイト『おろそかにされた死因究明 検証:特養ホーム「あずみの里」業務上過失致死事件』四六判 全260頁 (著者: 出河雅彦)介護現場を震撼させた重大事件!無実の看護職員がなぜ、起訴されたのか!?そこには死...
雑記

法医学者ポスト増加の気運

私は普段、質問箱というネットサービスで、匿名の質問を受け付けています。そこで先日、ある質問を頂きました。↑これです。良い意味で、とても耳(とちょっぴり心 笑)が痛くなる質問でした。ちなみに回答は↓以下のとおり。空気感としても高まってないです...
雑記

法医学者になりたい人がやるべきこと

法医学者になる(≒ 院卒)は通常、医学部卒業後から6年かかります。医学部は6年間なので、それを含めると、法医学者として独り立ちするまで大学入学から12年も掛かってしまいます。。そうなると、仮に大学生1年生に法医学の勧誘をしても、12年という...
解剖

監察医の詳細

先日↑のYouTube動画がXのタイムラインに流れてきました。大学教授の紹介動画で大変興味深いです。特筆すべきはやはりその分野が法医学であり、かつ現役の監察医だということでしょう!今回は、この動画に関連して“監察医”について書いていきたいと...