前回の記事で「いよいよ法医学に進むんだ!」と感じた瞬間について書きました。
もちろん自分が希望し、その道を歩み出したわけなので、その時はすごく嬉しかったです。
しかし、その後まもなく、あることで私は困ることになります。
今回はそれについて書いていきます。
これから法医学に進む人の参考になれば幸いです。
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大学院(法医学教室)が決まり、来年度から再び学生生活を送ることが決まりました。
とは言え、3月末までは研修医が続きますので、無事に修了できるよう臨床医学に奮闘の日々です。
親や恩師への合格報告もそこそこに、新居を決めたり、住民票を替えたり、、、
忙しい臨床と平行して、これらをこなすのは少し苦労しました。
これが大変だったことです!、、、とはなりません。笑
大変だったのは『アルバイト探し』だったんです。
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常日頃から、至る所で私は臨床アルバイトの必要性を訴えていますが、それです。
院生になると、学費や生活するためのお金を稼がなければなりません。
法医学者であっても、医師免許を持っているので、バイト先は基本的に“一般病院”になります。
大学(病院)に所属している臨床医なら、医局からバイトをあてがわれることでしょう。
しかし、法医学には原則それがありません。
なので、この“バイト先病院”は自分で探さなければならないのですッ!!
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今でこそ、医師の転職斡旋会社はいくつかありますけどね。
それでも、臨床研修を終えたばかりの未熟者が!
しかも医局という後ろ盾のない、非臨床である法医学者(見習い)が!
新規に臨床のアルバイトを探すのはそんな簡単でもないのです。
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噂によると、法医学教室によっては、教授や先輩法医学者が口利きしてくれるような親切なところもあるそうです。(私のところは無かった…泣)
その他、研修していた病院に相談したら、引き続きアルバイトとして雇ってくれたという話も聞きます。(特に私立病院)
あとは奨学金という名の借金をするか?ですよね。。
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私の場合は、↑のどれも上手く見つけられなかったです。。(奨学金は最初から考えていませんでしたが)
「研修医の頃の貯金を切り崩して…」とも考えたのですが、
研修医の頃の貯金なんて微々たるものですし、絶対に4年間やりくりするのは不可能。
もうどうしようか?と悩み困っていたところ、、、
研修医の頃に仲良くしてくれていた先輩の先生が、なんと良い病院を紹介してくれたのですッ!!
コネクション万歳。笑
しかし、本当に助かりましたねー。
せっかくの希望で溢れる法医学の第一歩が、早々に絶望からのスタートに変わるところでした。。
まぁ今の若手法医学者は、もっぱら転職斡旋会社を上手く利用しているんだと思いますけどね!
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「法医学を学ぶんだし、そっちでアルバイトとかあるんじゃないの?」と思う人もいるかも知れません。
、、、ないんです。
“法医学のアルバイト”というのは存在しないんですよね。
解剖は当然大学の法医学教室内で行われますし、仮にその執刀を任されて謝金を貰ったとしても、生活するには到底足りず…。
そもそも大学院生というまだ駆け出しの学生に解剖の執刀はなかなか任せてもらえないでしょうしね。
従って、「院生の間から法医学だけで食べていく」というのは不可能なのです。
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ということで、私も何とか入学までに、それからお世話になる病院を見つけられたらので良かったですが、あそこで見つけられなかったらどうしていただろうか…。
法医学界も、若手法医学者を増やそうとするなら、こういった『院生の間の生活支援』もしっかり面倒見てあげてほしい!
そして、これから大学院生になろうとしている皆さんは、そんな“バイト探し”のこともしっかり考えて(厳しい時は周りに相談して)、不安なく院生生活のスタートを切ってほしいですッ!!