ひとり暮らし、、、年々単身者世帯は増えてきています。
肌感として、法医学にやって来るご遺体も同様に、単身者世帯は増えているように感じます。
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単に“ひとり暮らし”と言うと、多くの人は”独り暮らし”…つまり「孤独な単身者」というイメージ思い浮かべると思います。
しかし、独居死亡者の死亡状況をみてみると、必ずしもそうとは言えないご遺体にもしばしば出会います。
部屋はきちんと整理され、マメに日記を付け、部屋には趣味の作品が多く残っている。
そんな“お一人様”を謳歌してる方もいらっしゃるんですよね。
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しかし、どのような単身者であれ、自分で死後の後始末をすることは不可能です。
また誰かに発見してもらわなければ、死後の手続きが進むこともありません。
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では、独居の死亡者は実際のところ誰に発見されているのでしょうか?
東京都監察医務室のデータを見てみると、
65歳以上の一人暮らしの者が自宅で死亡した時の発見者は…
1位 家人 → 29.4%
2位 保健・福祉 → 19.6%
3位 管理人 → 15.8%
4位 知人 → 12.6%
と続いています。

やはり一人暮らしとは言え、最も多いのは“家人”なのですね。
そして、4位に入ってくる“知人”などを考えると、決して本当の意味で“孤独”な人ばかりではないことがわかります。
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一人であっても、誰かが見守ってくれている人が多くいる。
どこかホッとするのは私だけでしょうか。