法医学者としての“こだわり”

さて、私もこの業界に身を置いて久しいです。

いろいろとこだわりも出てきます。

今回はそんな私の“こだわり”をご紹介します。

最初に断っておきますが、そんな大したことではないです。笑

「解剖は絶対にこうする〜」だとか、「私はこうでなければ鑑定ができないんだ〜」みたいなことではないです。

もう結論から言うと、「ボールペンはきちんとしたものを使う!」ということです。

法医学ブログ
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本当にしょうもない…笑

ですが、結構私にとっては重要なのです!

今でこそ、いろいろと電子化が進んだ医療業界ですが、法医学は今でも割とボールペンによる筆記が多い分野と言えるでしょう。

私の所属する法医学教室でも、死体検案書こそPC入力になりましたが、その他の書類は、まだまだボールペンによる記載が必要なものがたくさんあります。

そこである程度“お高い”ボールペンを使用することで、身が引き締まるわけですねッ!

医師で“あるある”なのが、「製薬会社からのノベルティを使っている」というパターンですよね。

私が学生・研修医の頃も、医局にはたくさんノベルティが転がっていました。

積み上がった付箋紙や、使いどころのわからないマグネット、年始に溢れかえるカレンダー…etc

ボールペンなんてノベルティの最たるもので、文字通り「山のように」積まれていたりしたものです。

今はだいぶ規制が入ったようですが、まだまだノベルティボールペンは現役のようですね。

◎付箋紙やマウスパッド、カレンダーなど配布禁止 説明会などでは可能に

具体的には、付箋紙やマウスパッド、カレンダーなどの“プロモーション用補助物品”の医療関係者への提供を禁止する。ただし、製薬企業が開催する説明会や研究会で、メモを取る目的で、ペンやメモ帳を配布することは可能としている。企業名の記載は認められるが、製品名の記載は禁止する。このほか、患者指導箋や血圧手帳などは従来同様に提供できるが、製品名の記載はできない。

ミクスonline「製薬協 新IFPMAコード踏まえCOP改定 19年1月1日からギフト・香典禁止へ

私もかつて、そういったノベルティボールペンをありがたく使用させていただいていたこともありました。

だって、ボールペンってよく無くしたり、誰かに盗られてしまいますし…。

しかし、医学生時代、ある診療科の先生に「医師になるんだったら、ノベルティのボールペンだけは使わない方がいいよ」と言われたのをきっかけに、臨床現場でそれを使うのを止めました。(無論、講義などでは使用していましたが笑)

そういう小さなところも、患者さんに見られているという意識を持ちなさい」ということなんだと思います。

私も、主治医ががっつり製薬会社の名前が入ったボールペンを使用していたらモヤモヤしますもん。

なので、私も別に裕福な学生ではありませんでしたが(むしろケチ)、これに関してはスッと心に入ってきたんですよねー。

ちなみに、医学生/研修医の頃は、ずっと普通のジェットストリームを購入し、使用していました。

当時のノベルティにも同じジェットストリームのものが多数あったりしたので、

「お金出してまで買う意味あるんか!?」と言われてしまったら、正直、少し戸惑ってしまったでしょうが、、、前述のように「見られている」という意識ですよね!

で、時は過ぎ、研修医を終えて、本当の意味で医師として働き始めてからは、、、ずっと【ノック式のジェットストリーム】を使っています。(※COI無し)

いわゆる超高級ボールペンではありませんが、それでも定価2200円なので通常のものの10倍以上ですよ。。

無くした時の悲しみはより一層ですが、使い心地はよき!

替芯も普通のものでお求めやすい!

↑結構これって重要で、高いボールペンって、替芯も高級で高かったりするんですよね。

その点、これは、替芯が通常のジェットストリームと一緒なので、気兼ねなく使えます!

喪失時のリスクは抱えているものの、やっぱり字を綺麗に落ち着いて書くことは、法医学者にとっても大きなメリットだと私は考えます。

1字1字丁寧に書くことで、頭の中で事項を整理しながら、振り返りながら考えることができる(気がします)。

安っぽいものではなく、ちょっと良いボールペンを使うことで、仕事のモチベーションもアップしちゃいます!

そんなこんなで、今日も私は好きなコーヒーでひと息つきながら、お気に入りのボールペンで書類を書くのですッ!!

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