法医学者がバイトをするメリット・デメリット

前回の記事で、春からクリニックでアルバイトを始めることになったお話をしました。

実は試用期間的な意味合いもかねて、すでに何度かクリニックで内科外来をし始めています。

大学院生の頃はさすがにしていましたが、久しぶりのバイト再開で思うこともやはりいろいろあり…。

今回は、そのバイトを開始した際に感じた想いを「良かったこと」「悪かったこと」に分けて書き進めたいと思います。

バイトを始めて良かったこと

金銭的な安心感が増す

これは真っ先に誰もが感じることでしょう。

大学からの給与なんて、臨床医のお給料に比べると半分くらいですからね。。

私が始めたバイトは週1回だけですが、年収は今の1.5倍に増えます。

つまり理屈上は、今の臨床バイトを週2回するだけで、現在の年収を超えることになります。

それくらい大学人にとって、臨床アルバイトの給与は高額です。

人の繋がりが増える

これも皆さんにとってイメージしやすいですかね。

私が今いる法医学教室も決して暗いわけではありませんが、毎年新人さんが入ってくるわけでもなく、異動も殆どないので、

客観的にはかなり閉鎖的なコミュニティと言わざるを得ません。。

それに比べると、新しく働き始めたこともあるとは思いますが、クリニックには活気と笑顔が溢れており、

普段なら出会うことのない人達(患者さんもスタッフも)と接することは新鮮で気分が良いですね!

感謝されることが多い

前述の項目に関連していますが、人の出会いが増えて、当然感謝されることも増えます。

これは個人的に結構働くモチベーションに繋がりますね!毎回バイトに行くのが楽しみです!笑

法医学では、周りからの日常的な感謝の念は日々察していますが、いわゆる口に出すような「感謝」は少ないです。(これは私のいる環境だけかもしれませんが…)

前述のように、毎年毎年ほぼ全く環境に変化がありませんし、日々の業務も言い方を悪くすればルーチン化してしまっていますので。。

バイトを始めて悪かったこと

(大学業務に)時間的な制約ができる

これは予め分かっていたことですが、どうしても避けられません。

私の場合はまだ週1回だけですが、それでもその間の大学業務には穴を空けざるを得ないです。。

研究においても、それを考慮してスケジュールを組まないと駄目なので、これは結構面倒くさいです。

休むと給料が減る/そもそも休みにくい

これはアルバイト/非常勤という労働契約上、やむなしですね。

休むとそれだけお給料は減ると同時に、私の場合、クリニックの外来なので、診ている患者さんに迷惑をかけかねず、そこが個人的にはより心配です。

院長(友人)は「自分が代診するし、いつでも休んで大丈夫だからね」と言ってくれますが、お給料をもらっている以上、その責任感を捨てるわけにはいきません。

しっかりと責任感を持って勤めたいと思いますよッ! (←当たり前)

大学・教室への熱意が若干減る

これは大学の上司にバレたら怒られちゃいそうです。笑

それでも、↑上記したようなメリットを多大に感じるため、

やっぱり「あぁ、法医学に来ていなかったらどうなっていたんだろうなぁ〜」なんて思うことも増えました。

気持ち的な意味でも、現時点で「法医学なんて辞めてしまおう」とは思いませんが、

これから法医学者の労働環境が悪くなるようであれば、そのようなことが頭をよぎる可能性は十分あります…。

ある意味で、このデメリットが本質的には一番大きいかも知れませんね。

そんなところでしょうか。

院長の性格もあってか「クリニックでは新年会とか忘年会、歓送迎会などのイベントもしていきたい!」ということなので、

その点も法医学教室とは違った“明るさ”を感じざるを得ないッ!

今回はどこか法医学教室のネガキャンみたいな記事になっていまいましたが、心配しないでくださいね。笑

法医学を見捨てたわけでは決してありませんし、法医学にも大きなやりがいがたくさんあります。

これからも熱意を持って法医学を続けていきたいと思いますーッ!!

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